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2017.08.02

模範的なユーザーレビューコンテンツを見つけた話

自己紹介よりも他己紹介

自己紹介ではなく他己紹介の信用が高い時代というのは、おわかりいただけるだろうか。

他己紹介とは
ある他人のことを大勢の人に対して紹介すること。自分自身を紹介する「自己紹介」と対をなす語である。主に、新入社員の研修の場や、学校教育のレクリェーションの場などで行われる。他己紹介の対象となる人と事前にお互いに自己紹介をし合い、その内容を整理して発表することが多い。

 

端的に言ってしまえば、「口コミ」である。
口コミというのは、第三者視点での客観的評価なので信用度が高い。

Amazonは他己紹介で売れるサイト

今はSNSやクラウドファンディングで事前告知が出来るため、そういうプロモーションが成功して売れる場合もあるが、今回はプロモーションで売れるケースは除外して考える。
プロモーション無しでセールスを伸ばそうと思った場合、Amazonなどは客観的評価でモノが売れる代表格と言っていいだろう。
例えば「販促」にまつわるビジネス本をかいたいと思っていて、下記のページに行き着いたとする。

あなたはどちらを買うだろうか。価格は右のほうが安い。しかしレビューがない。左の本のほうはレビューが多いし、評価も高い。

本のデザインやタイトル、キャッチコピーよりも、評価のほうが購入決断に影響する作用は大きい。

誰もハズレは引きたくない。だから統計的に良いと判断されているものを選ぶのは当然の流れなのだ。

 

ネットはレビューに頼らざるをえない

「自分や友だちに買ってもらって星5付けまくっているかもしれない。」
確かにそうだ。その可能性もゼロとはいえない。
しかし、あくまで仮説であって決定打がなければグレーなだけで、ステマ確定とはいえない。
不確定ではあるが、情報が全く無いよりは良いのかもしれない。
レビューがきな臭いという最悪の状態でも、ユーザーは情報ゼロかグレーかの選択肢になってしまうのだ。

もちろんレビューは正直ですべて事実であって欲しい。というのが理想ではある。
では、ユーザーから信用を得られるレビューとはどういうものか。

レビュー数の多さは説得力を増す

レビュー数が数百とかそれ以上あったら、現実的に考えてそこまでやるとは通常考えられない。
「まぁ流石にそこまではやらんやろ。信じてもええか。」となる。
レビューの数が多いというのは、それだけで説得力を増すのである。

レビュー内容のリアリティ度合いも説得力を増す

  • その商品や本を使用している写真が載っている。
  • 使用しないと出てこないような感想が書いてある。
  • その人の個性が出ている。
  • レビューした人が実際に存在していることが確認できる。

など。ヤラセというのはどうしても手抜きや形式張ったものになりやすい。
流石にこれは本物なんだろうな。と言うものがあったら、ただその投稿を信じるしかない説得力を持つようになる。

 

クライアントで発見した最強のレビューコンテンツ

実は本題はここから。

弊社でWEBを管理させていただいている、㈱TAKASUGIという地場大手の住宅会社がある。
通販サイトではないので、普通に運用していればレビューが付くことはない(サイトにもそういう機能はない)。
その代わりに施工例という実績ページと、お客様の声というページを作っている。これは自由に寄せられるものではなく、コチラからお客様に働きかけてご感想を頂いて掲載する形式なので自己紹介に近い。

 

のだが、運用改善のためのアクセス解析をしていてふと気になる数字を発見した。

 

 

amebloからの流入が外部流入の2位にある。amebloはやってないぞ?どこから来ているんだ?
なんだかとても気になったので、辿ってみた。

その結果、アメブロ流入の大元は

アクアと家族のマイホームづくり

というページからであることがわかった。

 

記事内はすごい書き込み様

記事を読んで圧巻。圧巻である。

ブログの内容を一言で表すと、「家づくりの記録ブログ」だ。

内容が、契約前から始まり、打ち合わせから上棟から施工完了・アフター、住んでみての感想まで、とにかく丁寧で詳しい。
TAKASUGI関係者かと疑いたくなるほどの書き込みようだ。
しかし、記事の初投稿でそうではないと書いてあるし、TAKASUGIさんに聞いたときも

「なんですかこのブログ凄いですね。。。この内容は、あの人かもしれない。。」

という感じで、ガチ感がすごかった。
誰が読んでも何のためにここまでしっかりと書いているのかと思うレベルだが、まもなく建てる立場の視点で読むと、こんなに参考になる口コミは他にはない。

 

疑う余地のないリアリティ

家ができていく工程が段階的に、永続的に書いてある。機能的な部分だけではなく、施主としての思惑や感想などもしっかり書いてある。
もちろん褒めてばかりでもない。

ここはこういう風にしてほしかったんだけど、打ち合わせが足りなくて残念だったけど、後対応を頑張ってもらいました。

みたいな感じで、清濁合わせた内容になっているのだ。だからこそ信用度もなお高まる。
リアリティを感じられて、信用度が増すと、これだけ参考になるページは他にはない。気づけば最強のレビューコンテンツになっていた。

某ブログランキングサイトでも1位。
たしかにこれだけしっかり情報が書かれていたら、今から家づくりをする人は見逃せないブログなのも理解できる。

 

サイト内バナーリンクで紹介することに

良い話ばかりではない。対応がまずければそういう内容も書かれる。
そのすべてを含めて、TAKASUGIを知らないお客様に、TAKASUGIという会社の仕事ぶりを知ってもらう最高のコンテンツであると判断し、TAKASUGI本体のWEBサイトにバナー掲載させていただけないかとお願いをさせて頂く流れになった。

ブログは今も現在進行形で更新中である。施主様の家に対する思いがしっかり見える。
あとうさぎ(”もこちゃん”だそう)に対する思いもすごい。あれ、そう言えばもこちゃんカテゴリーが見当たらない。(困惑)


もこちゃんバリカワイイやん。。。(写真はブログから借りました)

 

狙ってできる形式ではないが理想的

このTAKASUGIさんとアクアさんの関係性は、クライアントとお客様のスタンスを保ってあることが素晴らしいと言える。
これがなぁなぁでズブズブの馴れ合いなら、見ていて20秒で眠くなる内輪劇場になるのだが、それがないのである。

こんなケースはなかなか見たことがないし、狙ってできるものではない。
しかし、こういうありがたい支援者を作っていけるように日々取り組んでいくしかないのである。

ここまで読まれた御社も、この機会に自社のことが書かれているページがないか探してみるのも良いかもしれない。(怖いけど)

 

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